Vol.47 オフィスレイアウトで“安心感”をデザインする
- 睦美 柴

- 5月17日
- 読了時間: 3分
更新日:5月17日

こんにちは、人的資本健康経営コンサルタントの柴です。
「働きやすさ=人間関係」と思われがちですが、実は“空間”のつくり方も、働く人のメンタルヘルスに大きな影響を与えていることをご存じでしょうか?
今回は、オフィスのレイアウトに注目し、「心理的安全性」や「集中・交流のバランス」を考えた“空間設計”のポイントをお伝えします。
1. 空間は“心理”を動かす
職場に入った瞬間に「なんだか落ち着く」「話しやすい」と感じたことはありませんか?それは、その空間がもたらす“無意識の影響”によるものです。
パーテーションの高さや配置
共有スペースの導線
光の入り方や音環境 など…
こうした物理的な環境の違いが、心理的な距離感や安心感を左右します。狭すぎる個室や、逆にプライバシーのない開放空間は、安心感を損なう要因にもなります。
2. オフィスづくりで意識したい「3つの視点」
以下の3つのポイントを意識することで、心理的安全性の高い空間設計が可能になります。
(1) 話しかけやすさの設計
管理職や先輩社員が“孤立しない”ようなレイアウトを意識
「目が合いやすい」「声をかけやすい」配置が、ちょっとした相談を生みます
(2) 集中と回復のバランス
「集中スペース」「リラックススペース」を明確に分けることで、オン・オフの切り替えがしやすくなり、生産性が向上します
観葉植物や照明などの“癒し要素”を加えるのも効果的です
(3) プライバシーとオープンのちょうどいい中間
話し声が筒抜けになるような席配置は、心理的緊張を生みがちです
ほどよく視線を遮る配置で、安心して仕事ができる環境を整えましょう
3. “空間”は、組織の文化も映す
オフィスレイアウトは、ただの“設備”ではありません。それは、その企業が「人の働き方をどう捉えているか」を表すメッセージでもあります。
「安心して相談していい」
「自分のペースで働いていい」
「健康やメンタルのケアも大切にしている」
そんな想いを、空間から伝えていくことで、従業員のエンゲージメントや定着率にもポジティブな影響が期待できます。
✅まとめ|“空間”は、無言の支援者
レイアウトの工夫ひとつで、職場の安心感や働きやすさは大きく変わります。
「人の心に優しい空間づくり」——これも、人的資本を守る立派な経営戦略のひとつです。
WellBridgeでは、理学療法士や空間設計の専門家と連携しながら、職場環境改善のサポートも行っています。レイアウト変更や心理的安全性の高い環境づくりにご関心のある企業さまは、ぜひお気軽にご相談ください。
執筆:WellBridge 柴
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