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Vol.49 忙しくても続けられるセルフケア習慣とは?


職場環境とメンタルケア

こんにちは、人的資本健康経営コンサルタントの柴です。


「忙しくて、自分のケアは後回し」そんな声、働く現場でたくさん耳にします。

でも実は、メンタル不調の多くは“放っておかれた小さな疲れ”の積み重ねで起こっています。だからこそ、日々の中で続けられる“小さなセルフケア”が、メンタル不調の予防において非常に重要なのです。


今回は、忙しいビジネスパーソンでも取り入れやすい「習慣化しやすいセルフケア」の考え方と、職場全体でその文化を育てるヒントをご紹介します。


1. セルフケア=特別なことではなく、“日常のひと工夫”

「セルフケア」と聞くと、ヨガや瞑想、マッサージなど少しハードルの高いものを思い浮かべがちです。


しかし本質は、“自分をケアする意識”を日常に溶け込ませること。大切なのは、頑張りすぎず、自然に続けられることです。

たとえばこんな方法があります:

  • 朝の一杯を「深呼吸」時間にする

  • 通勤時は“自分の気分を観察する時間”とする

  • 仕事の合間に1分だけ「目を閉じて」頭をリセットする

  • 昼食後は、1つだけ「ありがとう」を書き出してみる


これらはどれも、時間も手間もかからず、気軽に始められます。こうした“無理なく続けられる工夫”が、心と体のバランスを整える基盤になります。


2. 続けられる秘訣は「環境づくり」

個人で始めても、職場の空気が「セルフケアを軽んじる文化」だと続きにくいもの。だからこそ、組織として“続けやすい仕組み”を整えることがポイントです。


たとえば:

  • 朝礼で「今週のセルフケア目標」をシェアする

  • 月1回、「お疲れ様の感謝カード」を配る文化をつくる

  • ランチ後の5分間は“自由休憩時間”として静かなBGMを流す

  • 管理職が率先して「休む姿」を見せる


こうした小さな仕掛けは、社員の中に「ケアしてもいいんだ」「大事にされている」という安心感を生み出します。そして、心理的安全性やエンゲージメントの向上にもつながります。


3. セルフケアは“個人責任”ではなく、組織の戦略

セルフケアは、社員一人ひとりの「自己管理力」だけに任せるものではありません。むしろ企業こそが、“働く人を守るしくみ”として積極的にセルフケアを推進すべきです。


それは、健康経営の柱であり、人的資本を守る戦略的なアプローチでもあります。

最近では、ウェルビーイング指標を取り入れたり、社内で「健康の見える化」や「ストレスマネジメント研修」を行う企業も増えています。


セルフケアを“会社ぐるみ”で推進することは、社員の生産性を守り、離職を防ぎ、結果として企業価値の向上にもつながっていくのです。


✅まとめ

セルフケアは「特別なこと」ではなく、「日常の中にある優しさ」です。そして、それを“続けやすくする環境”を整えることが、今の時代の健康経営のあり方です。

WellBridgeでは、理学療法士やメンタルヘルスの専門職と連携し、社員のセルフケアを組織全体で育てる取り組みを支援しています。「ケアし合える職場文化」を、ぜひ一緒に育てていきませんか?


執筆:WellBridge 柴

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