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Vol.53 感情に向き合う社内研修、やってみませんか?

  • 執筆者の写真: 睦美 柴
    睦美 柴
  • 2025年5月23日
  • 読了時間: 4分

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こんにちは、人的資本健康経営コンサルタントの柴です。


「感情の話って、職場で触れていいものなんでしょうか?」


これは、実際に私が企業の健康経営支援を行う中で、感じることです。


職場は「論理と成果」が求められる場。だからこそ、“感情”という見えにくいテーマは、後回しになりがちです。でも、今あらためて見直されているのが、感情との向き合い方=エモーショナル・リテラシーです。


実際、感情の扱い方を学ぶことで、メンタル不調の予防人間関係の摩擦の軽減、さらにはプレゼンティーズム(心身不調によるパフォーマンス低下)対策にもつながるというデータも増えています。

今回は、「感情」に光を当てた社内研修の可能性について、事例とともに考えてみましょう。


1. 感情にフタをする職場文化が、働きがいを奪う

多くの企業で、こんな光景が見られます。

  • 会議で意見を言う前に周囲の反応を気にしてしまう

  • 疲れていても「大丈夫」と言ってしまう

  • 怒りや悲しみを抱えながらも、何も言えずに働き続けている


こうした「感情を押し殺す文化」は、一見秩序があるように見えますが、実は働きがい心理的安全性をじわじわと奪っていきます。


特に、離職のきっかけとなる“人間関係のしんどさ”や“気持ちの孤立”は、感情の無視から始まることが多いのです。

しかし、感情は悪者ではありません。むしろ、「今、どんな状態か」を教えてくれる重要な情報源なのです。


職場で感情が語られる機会が少ないなら、それを学び合う場を意図的につくることが、組織全体の健康づくりへの第一歩となります。


2. 感情を扱う研修に期待される効果とは?

近年では、職場における「感情」に向き合うことの重要性が、国内外の研究や実践事例を通じて明らかになってきました。


感情マネジメントやEQ(Emotional Intelligence)に関する研修は、まだすべての企業に普及しているわけではありませんが、以下のような効果が各種文献や研究から期待されることが報告されています。


  • チーム内の信頼関係・心理的安全性の向上

    エイミー・エドモンドソン(ハーバード大)の研究では、心理的安全性の高いチームほど、情報共有やイノベーションが活発になると報告されています。


  • メンタル不調や離職リスクの低減

    『感情労働とバーンアウト』(Christina Maslachら)では、感情の抑圧が続くとバーンアウト(燃え尽き症候群)のリスクが高まることが示されています。逆に、感情を適切に表現・共有できる場があることでストレス対処力が高まり、組織の定着率が向上する傾向があります。


  • リーダーシップやセルフリーダーシップの強化

    ダニエル・ゴールマンによる「EQ(感情知能指数)」の概念では、共感力や自己制御力といった感情スキルが、効果的なリーダーシップの根幹にあるとされています。



3.「感情」を学ぶ研修、どう始めればいい?

「感情を扱うなんてハードルが高い」と思われるかもしれませんが、実は小さな一歩から始めることができます。


おすすめの始め方は次の通りです:

  • 月1回の社内勉強会のテーマに「感情のマネジメント」を加える

  • 管理職研修に「感情応答フレーズ」のワークを取り入れる

  • 安全衛生委員会の中で、ストレスチェックと絡めて“感情の共有”を議題にする


特に効果的なのが、理学療法士や心理士などの外部専門職をファシリテーターとして招くことです。


外部の視点が入ることで、「感情」というテーマが客観的に扱いやすくなり、社員同士の対話も深まりやすくなります。

さらに、人的資本経営の文脈では、こうした“感情の教育”も重要な投資対象として注目されています。


まとめ

感情は、職場に置き忘れてよいものではありません。むしろ、職場の強さ働きがいを育てる“土壌”のようなもの。

今こそ、社員の「感じる力」と「伝える力」を育てる場を、組織の中につくってみませんか?


WellBridgeでは、心理職・理学療法士と連携した感情マネジメントや、対話力強化のための研修プログラムをご提供しています。

「まずは試してみたい」そんなご相談も大歓迎です。お気軽にご連絡ください。


執筆:WellBridge 柴


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