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Vol.41イライラ・モヤモヤを“言語化”する力を育てよう


▶︎この記事でわかること:

  • モヤモヤの正体をつかむ「感情の棚卸し」

  • 気持ちを言葉にすることで何が変わるのか

  • 職場で“感情の言語化”を促す仕組みとは


こんにちは、人的資本健康経営コンサルタントの柴です。


「なんとなくイライラする」「モヤモヤするけど理由が分からない」——そんな経験、誰にでもありますよね。ですがその“なんとなく”を放置してしまうと、知らないうちにストレスとして蓄積し、メンタルの不調や人間関係のトラブルに発展することも。

実は、こうした曖昧な感情をきちんと言葉にして認識する力——これこそが、今、企業でも注目される“感情の言語化”スキルです。


言葉にすると、気持ちは軽くなる

感情を言葉にできないと、「モヤモヤ」や「イライラ」がずっと心の中に居座り続けます。そしてその正体がわからないまま、別の行動や人に“八つ当たり”として表れてしまうこともあります。

一方、「今日は気持ちが焦っているな」「自分の意見を受け止めてもらえず悲しかった」と言語化できると、それだけで自分の中の整理がつき、気持ちが軽くなっていきます。これは科学的にも「ラベリング効果」と呼ばれ、感情のコントロールに役立つ方法として注目されています。


感情に名前をつける習慣をつくろう

まずは日常的に、“今の気分”に名前をつける習慣から始めてみましょう。「怒り」「不安」「焦り」「悲しみ」など、感情を明確に表現できる語彙力を持つだけでも、心の健康度は上がります。

職場では、朝礼や1on1の中で「最近どんな気分でしたか?」「何があって、どう感じましたか?」という問いを取り入れるだけで、社員の“心の状態”に気づくきっかけになります。


チームで育てる“感情リテラシー”

感情の言語化は、個人スキルであると同時に、組織文化でもあります。 「感情を表現してもいい」「言っても否定されない」という空気感があって初めて、社員は本音を言葉にするようになります。

感情に対する受容的な態度をリーダーが示し、感情を分かち合う小さな場を意図的に設けていくことが、結果として心理的安全性の高い組織づくりに直結するのです。


✅まとめ

“モヤモヤ”を言葉にできることは、自分自身を守る力であり、相手との関係を築く力でもあります。健康経営を本質から進めるには、「感情の言語化力」という土台を整える視点が不可欠です。


(執筆:WellBridge 柴)



 
 
 

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