Vol.39職場の心理的安全性ってどう測ればいいの?
- 睦美 柴
- 5月9日
- 読了時間: 2分

▶︎この記事でわかること:
心理的安全性とは何か、その定義と背景
「安心して話せる職場」をどう見極めるか
測定と改善のために企業ができる工夫
こんにちは、人的資本健康経営コンサルタントの柴です。
「心理的安全性が大事」とはよく言われますが、実際に自社にそれがあるのか、どう測ればよいのか、悩んでいる企業は少なくありません。
心理的安全性とは、「この場で自分らしく話しても大丈夫」「ミスや弱みを見せても否定されない」と感じられる状態のこと。これは、健康経営における重要な“土台”とも言えます。
“空気”は目に見えなくても、測る方法はある
心理的安全性は定量化しにくい概念ですが、実は“言葉”と“沈黙”にヒントがあります。
たとえば、会議中に意見が出ない、雑談がない、質問への反応が乏しい職場は、心理的安全性が低いサインかもしれません。
こうした状態を可視化するためには、社員アンケートや簡易診断ツールが有効です。Googleが提唱した「チームの成功要因」にも、心理的安全性は最も強い影響を持つ要素として挙げられています。
何を聞く?どこを観察する?
たとえば、次のような質問を通して組織の状態を探ることができます:
あなたは職場で自由に意見を言えると感じていますか?
困った時に相談できる相手がいますか?
ミスをしたとき、フォローされる文化がありますか?
さらに、日常のコミュニケーションの中で「表情がこわばっていないか」「誰かが孤立していないか」など、非言語的な要素にも注目してみましょう。
安心感を“育てる”マネジメントとは?
測定して終わりではありません。心理的安全性は“施策”で育ちます。
たとえば、1on1の場で「最近気になること、何かある?」と聞いてみる。ミスに対して「チャレンジした結果ならOK」と伝える。こうした日常の積み重ねが、組織の“空気”を変えていきます。
重要なのは「評価」より「関係性」。社員が“素直な自分”でいられる場づくりが、離職予防にも生産性向上にもつながります。
✅まとめ
心理的安全性は、見えないけれど最も強力な経営資源です。観察と対話、そして小さな声に耳を傾ける姿勢が、組織の未来を支える土台になります。
(執筆:WellBridge 柴)
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