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Vol.34 管理職が知っておきたい“ラインケア”の基本

更新日:5月4日


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▶︎この記事でわかること:


こんにちは、人的資本健康経営コンサルタントの柴です。


「ラインケア」という言葉を聞いたことはありますか? これは、管理職が部下のメンタル不調に気づき、適切に対応するケアのことです。

健康経営では「制度の充実」だけでなく、「日々のマネジメント」の質が問われます。 とくに、部下の状態に最も近いところにいる管理職が「気づき・つなぐ」役割を担うことは、今後ますます重要になります。


ラインケアが求められる背景とは?

メンタルヘルス不調の背景には、業務負担や人間関係、将来不安など、さまざまな要素が絡んでいます。 企業が人的資本経営を実現するには、単に制度を整えるだけではなく、「人が人を支える仕組み」を内側に持っているかが問われます。

管理職が「部下の表情や変化に気づけるか?」「話を聴く余白を持てるか?」という点は、離職率やエンゲージメントにも直結するのです。


管理職ができる“4つのステップ”
  1. 日常の観察(表情・言動・勤務態度の変化)

  2. ちょっとした声かけ(雑談・アイスブレイク)

  3. 本人との1on1対話

  4. 必要に応じた専門機関への連携

ここで大切なのは、「話を聞くが、抱えすぎない」こと。 職場のマネジメントと個人の医療的ケアの境界を保ちながら、“つなぎ役”として機能するのがラインケアの理想です。


健康経営と人的資本の視点から

経済産業省が推進する健康経営や、人的資本可視化指針の中でも、メンタルヘルス対策の取り組み状況は開示対象となっています。

つまり、ラインケアは単なる“職場の思いやり”ではなく、「経営に関わる投資活動」としての側面も持ち始めています。

  • 管理職研修にメンタルヘルスを含める

  • 部署別のエンゲージメントスコアを集計する

こういった取り組みを通じて、ラインケアの文化は企業価値を底上げする要素になるのです。


管理職に求められるのは“解決”ではなく“気づいて支える姿勢”。 健康経営と人的資本を育むラインケアを、制度と現場の両輪で整えていきましょう。


(執筆:WellBridge 柴)



 
 
 

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